「いま、古典の素養が足りないような気がする」。
そう語る糸井重里の発案から、
「ほぼ日の学校」の構想ははじまりました。
古典をテーマとする学校——
その夢に手足をつけたのが、
2017年4月に入社した学校長の河野通和です。
『婦人公論』『中央公論』や『考える人』の
編集長を長く務めた経験と知見を生かし、
王道と裏道を行き来しながら、
講師やテーマを吟味し、
学校の陣容を整えてきました。
古典をテーマとする「ほぼ日の学校」とは、
いったいどんな学校なのでしょうか。
「やさしく、つよく、おもしろく。」を掲げる
「ほぼ日」ですから、おもしろくなる予定ですが、
おそらく、楽しいだけではありません。
目指すのは、たんに知識を詰め込むだけではなく、
心、気持ち、魂といった深い部分で
おもしろがれるような時間。
一方的な伝達ではなく、
双方のやり取りによって
互いのたのしさが相乗するような経験。
具体的にそれがどんなものになるのか、
まだ私たちにもわかりませんが、
きっと新しいことが待っています。
講師をお願いするのは、ひとつのテーマに
情熱をたっぷり注いできた先生たち。
肩書きや資格ではなく、
その人のなかにあってあふれだしそうな
知識やことばや思いを基準に
ひとりひとり、参加をお願いしてきました。
結果、よそにはない「学校」ができたと
胸を張ってお伝えすることができます。
最初に取り上げたのは、「シェイクスピア」です。
そのあとは「歌舞伎」「万葉集」「ダーウィン」
といったテーマに取り組んでいます。
折々に短期集中講座、イベント、
校外学習なども企画していく予定です。
難しそう、というイメージから
敬遠されがちな古典ですが、
喉が渇いているときに水をごくごくのむように、
楽しく、気持ちよく学ぶ場になればと思っています。
みなさまのご参加をお待ちしています。